「無償点検と書かれたチラシで頼んだらすぐに改修が必要と言われ高額費用を請求された」
「必要だと言われたので急いで自動ドアを修理してもらったけど、後から必要ない工事だと分かった」
水道・電気工事と同様に、自動ドアの悪徳業者に関する被害・トラブルが全国各地で起こっています。 トラブルを1秒でも早く解決したいからといって、安易に格安業者を選ぶのはよくありません。 点検・修理依頼が必要な場合は、正規業者か悪徳業者か見分けを付けて選びましょう。
1. 悪質な自動ドア業者の多い背景
お客様の自動ドアは、各メーカーがお客様別にカスタマイズした一点ものです。
特にご相談いただく事例では、自動ドアに勝手に張り付けられた悪徳業者のステッカーをみて点検・修理依頼したお客様がトラブルに合うケースが多く、悪徳業者の巧妙な手口で「すぐに何とかしたい」という皆さまの心理に付け込んだ犯行が目立っています。
さらに悪質な場合には、社名を使い分けて警察や地方自治体向けの対策を行ったり、同一の契約者相手に複数の会社名でアプローチしたり、と様々な手段で逃げ隠れしながら次のターゲットを狙っています。
近年ではインターネット経由でのトラブルも多発しているようですから、会社概要などをよく調べて信用に足る企業なのかどうかご判断ください。
2.自動ドアの悪徳業者による手口をご紹介
新聞・ニュースで頻繁に電気・水道工事のトラブルが取り沙汰されているように、自動ドアの悪徳業者も様々な手口を用意しています。
悪徳業者のよくあるパターンとして、ネット広告やチラシ経由で「自動ドアの無償点検」アポを取り、実態のない「無償点検」を行うことで不要な部品・ドアの交換を迫ってきます。 (ひどい場合は自動ドアを壊して交換・修理させるために、センサーやベルトが廉価品に変えてしまうケースや、可動部に異物を挟まれてしまうケースも・・・)
お見積もりを出さない
正規の自動ドア業者であれば、きちんと提案内容をまとめた見積書を出したうえで工事に取り掛かります。
近年では、見積書を出してもらえないまま修理・交換作業に入り、工事終了後に高額な料金を請求されてしまう事例が多数ご相談いただきます。正式なお見積もりを提示せず、広告に表示された料金を示すだけの業者は信用ならないと判断しましょう。
また、お申し込みする際は、正確な見積書が出るまで発注できないことをハッキリと伝えましょう。
自動ドアの正規ブランドを名乗る
「寺岡オートドアから来ました、自動ドアの点検をさせてください」といって安心させ、経年劣化やセンサー異常が起きているなどと言葉巧みに修理へ誘導する詐欺事件が起こっています。
私たちは、事前連絡なしに訪問・点検を行うことはありません。 品質検査やトラブル対応で訪問することはあっても、必ずお客様からの依頼や事前了承があって行われます。
もし不審な自動ドア業者が現れたら、国民生活センターに不審な者が現れたと報告してください。
お客様の不安を煽る
自動ドアのトラブルは、電話口での指示にしたがって、お客様ご自身の手で解決するケースも多数ございます。
私どもの訪問が必要な場合も、実際には簡易的な調整・修理で済むにも関わらず
「部品を交換しなければならない」「自動ドア一式まるごと交換しなければならない」など、不要でかつお金のかかる工事を勧めてくるのが、自動ドアの悪徳業者にみられる典型的な手口です。
自動ドア本体を交換すれば工事費用は高額になりますから、点検の際に工事や修理の必要性を迫られても、安易な回答は避けるようにしてください。
3.自動ドア業者はどのようにして選ぶ?
自動ドアの不要なトラブルを避けるには、正規の自動ドア業者に依頼するのが大前提です。 それを踏まえたうえで、適切に自動ドア業者を選ぶポイントをまとめます。
料金は適切か?
一般的な自動ドアでは、エレベーター・エスカレーターと同様に人身事故に直結することから、JIS規格や安全基準を満たした製品が使用されるだけでなく、施工には国家資格を持った作業者があたることから、お客様のもとに自動ドアが届くまでのコストを反映されてある程度高額になるのが当然です。
「安かろう悪かろう」の悪徳業者に依頼してしまうことで、数年のうち自動ドアに不調が現れることにつながりますから、費用感だけでなく「部品・ドア交換費用」「作業料」「出張費」など、お見積り内容別にそれぞれ適した金額かどうか確認しましょう。
良心的な業者であれば、料金についてきちんと説明もしてくれるはずです。
どれくらい実績があるか?
自動ドア業者として、どれくらい実績があるか見極めるのも重要なポイントのひとつです。
創業が古く、多くの工事を手掛けてきた実績のある業者ほど高い技術や柔軟性ある対応を期待できます。
自動ドアは建物の入り口に設置されることから気候風土の影響を受けやすいため、地元・地域で長く活動している自動ドア業者の方がトラブル対応などの面で地域住民からの信頼も厚いと予想されます。
接客態度に問題ないか?
電話でのご対応が丁寧か、横柄な態度になっていないか、訪問時の服装・あいさつに問題がないかも要チェックです。 トラブルの原因や工事内容について分かりやすく説明してくれる業者だと安心しますよね。
4.まとめ 自動ドア工事に関連するトラブルは後を絶たず、年を追うごとに手口が巧妙化しています。
専門知識のないお客様を狙って、超格安の点検契約を結び、自動ドアが壊れるまで実態のない点検業務を行って高額の自動ドア工事に誘導するケースも新たな手口として自動ドア業界で注意喚起されています。
自動ドア工事を依頼する際は、事前の情報収集とリサーチが一番大切です。